鍋はすき焼きがすき

「ちげ」やからチゲ鍋が好きってわけではないんやで

俺的スライドデザイン変遷2017

※この記事は、 kosen14s Advent Calendar 2017の5日目の記事です。 ※ちなみに僕は中学生ではありません

やましーがやっていたので僕もやりたくなったという軽い理由。
やましーのブログリンクも載せておくね。→#学生LT 俺的スライドデザイン変遷2017

昔から毎回いろいろなデザインに挑戦しているスライドデザイン。ここで過去を振り返って変遷を見るのも悪くない。というより、昔どんなスライド作ってたっけな。僕も気になる。
というわけで、過去の遺産をいろいろ漁っていこう!!

#1 Powerpoint 2007 時代

スライドデザイン変遷を探ろうと蓋を開けてみると、思えば中学一年生からスライド作っていた。自分のPCを買ってもらう以前の話なので、当時の資料は残っていないが、記憶には残っている。中学校のPCや父親のPCを使用していたので、フォントはWindows標準のものしか使ってなかった。

特徴

  • アニメーションをやたら使う
  • Windows標準フォント
  • 一文が長い
  • 関連のある話題はできるだけ1枚にまとめる


とにかくなんでもアニメーションを付けた。
アニメーションウィンドウが複雑になるのがカッコいいと思っていた。 スライドは白紙からスタートして、登場効果で画面にオブジェクトが増えていく感じ。説明の流れをわかりやすくしたつもりだった。
学校の授業中の時間では足りず、こっそりデータを持ち帰って家で制作していたが、アニメーションのクオリティでそれがバレて注意された記憶がある。 あと、生徒会のトップの先生に「なんやそのヌメヌメ~って出るやつ。私はパッと出るんが好きやわ~」ってニコニコしながら言われた記憶もある。だがやめない。それが中学生クオリティ。

やっぱり僕はどうやら動くものが好きらしい。動画制作を始めたのも実はこれが起源だったりして。

#2 Powerpoint 2013 時代

高専生になって自分のPCが買ってもらえ、PowerPointも新しくなった。アニメーションでできることも増えて大喜びだった。新しい機能をとりあえず試していた。フォントにはまだそこまでこだわっていないころの話。

特徴

  • 新機能を漁って試す
  • 新しいアニメーションを使う
  • アニメーションは全体的に大人しくなる
  • フォントはWindows標準。またはフリーフォント
  • 1タイトルを1枚にまとめる

例1 著作権・肖像権(非公開)
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授業の一環で調べ学習みたいなのがあって、その時のスライド。赤文字協調やってるわぁ。
あんまり時間なかった記憶があるので、MS Pゴシックだしテンプレートも使ってるし画像はペイントで書いたやつだけど、1タイトルが1枚になっていて、順序良く登場効果が付いている。

例2 マイコン制御の実験の自由課題。ソースコードを解説するために作ったスライド(非公開)
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これは発表というより印刷用だったので字が細かいけど、この時代の傾向はよくわかる。上から順番に登場アニメーションが付いていて、1タイトルごとに1枚にまとめている。

スライドはできるだけ1枚にまとめた方が一目で全体像がわかるし、順序もちゃんとアニメーションで順番に登場させるので、それで十分わかりやすいと思っていた。

今気づいたけど、マイコン制御実験でもアニメーションやってたんだな…。アニメーション好きすぎか。

#3 アニメーション進化時代

ここでも懲りずにアニメーションをやっていた。
新しいスライドアニメーションの可能性を模索した時代。順序をわかりやすくするための登場アニメーションだけでなく、表現として意味のあるアニメーションを用いようとした。 この時代に得た知見は大きく、またどこかのLTでお話しするかもしれないが、ここでは簡単な紹介だけにしておく。

特徴

  • アニメーションに意味を持たせた
  • アニメーションに緩急が付く
  • 構成・配置にこだわった
  • いろんなフリーフォントを使い始めた
  • パワポでできる表現の限界に挑戦した

スライドを再生するだけの動画を、この紹介のためだけに制作したので是非全部見てほしい。

例1 シンガポール国際交流会 京都ツアー プレゼン(データ非公開)

シンガポールの学生との国際交流プログラムで、京都観光に行く時の事前知識としてプレゼンしたもの。 フォントに手を出したり、見やすさを考えたりしてないので、少し見にくいかなぁという印象。

例2 国際交流会 お絵かき伝言ゲーム(データ非公開)

これは例1と同時並行で作ったプレゼン。国際交流会でのレクリエーションとして、お絵かき伝言ゲームをしたので、ゲームのルール説明をスライドで行った。ご覧の通りビジュアルメインになっているので、僕の拙い英語で説明するよりよっぽどいいだろう。

例3 国際交流会 日本文化紹介 プレゼン(データ非公開)

これは例1・例2とは違う年の交流会で、日本文化紹介の担当になったので作ったもの。 デザインに本格的に取り組み始めた頃なので、「重要度が対等で同じ要素は同じデザイン・同じアニメーションにする」ということを意識している。見てわかるように、アニメーションがあるだけで見る順番がわかったり、今何の話をしているのかがわかりやすかったりと、とても流れがつかみやすくなる。
あと、Seasonsの所のパワポでこれができるの⁉」感やばくない??
まぁ、無理やりなんだけどね。圧倒的筋肉解決!!

例4 自己紹介LT(データ非公開)>> 注意!音が出ます!<<

kosen14sの内部LTで使用したスライド。途中までは全てPowerpointによるアニメーションで、そこに今まで作った動画のまとめをぶち込んでいるだけ。動画時代の訪れを予感させるスライドだ。

それよりパワポの編集欄を見てほしい。 ↓↓↓

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こんな状況である。
こんな重なった複雑なアニメーションの構築にはコツがあって、パワポの「オブジェクトの選択と表示」という便利機能によって実現されている。「パワポで作るアニメーションのコツ」みたいな話もまたできそうだ。

#4 動画時代

かなり動画編集能力が上達したので、ソフトを使って動画を出力し、それをスライドで使用するようになった。PowerPointに動画自動再生機能、カット編集機能が付いていたのが最高だった。
ちなみに紹介で使っている動画は、
Powerpointのアニメーションを画面録画したものである。
決して編集・加工はしていない。あくまでもPowerpoint上で動くものとして見ていただきたい。

特徴

  • 動く。動く。
  • アニメーションの限界がなくなったので、様々な表現が可能
  • どうやって作っているか初見ではわからない
  • 進むと後戻りが難しい

例1 Kx_LT Opening

kosen14sでいつもやってるオンラインLT会を「Kosen14s LT ×Public」という名前で、弊学の部屋を借りてオフラインでやろうってなった。そんときのOPでスライドに埋め込んだのが動画時代の始まり。詳しくはこちら

例2 色の話

例1のKx_LTでやったスライドなんですが、これもスライドに動画を埋め込んでいる。動画を止めたいところでカットして、カット後のシーンは次のスライドに張り付ける。

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Clickで次のページの動画を再生している
これでカットした前半の動画が終了すると、その最後のフレームを表示したまま停止するので、そのフレームを止め絵として維持できる。クリックすると次のスライドに飛ぶが、動画を自動再生にすることによってカット後半の動画が再生される。その動画もしばらく再生したらまた止め絵(カットポイント)が存在するので、そこで動画をカットし、そのあとはまた次のスライドに貼り付ける。これで自由なアニメーションが実現できる。細かいスパンのカット編集が必要なので、Powerpointの動画カット機能がとても優秀で便利だった。

例3 Mono-coto innovation 2016 全国決勝でのアイデアプレゼン >> 注意!音が出ます!<<

これは次の「動かない時代」の前景で、止め絵と動画とが必要に応じて使い分けている。機能の説明は、シーンを想像させる動画の方が分かりやすいので採用。被験者がどんな反応をしていたかは、実際の動画のほうが直接的に伝わるので採用。最後は力で押してこ!ってことでドーン!って感じの動画を採用ってかんじ。
ちなみに、結果は4位でした。3位入賞ならなかった……

例4 動画の話(公開中)

f:id:chige12:20171204233124p:plain ここから再生リンクへ飛んだ先のDEMOをクリック
Powerpointを使わずに全て動画でプレゼンをする挑戦をしたのが、高専カンファ舞鶴2でのプレゼンだ。
詳細はこちら
モーションプレゼンをするための再生アプリをJavascriptで書いて、動画の再生停止をコントロールしている。 雑コードのため、バグが出る(注意)

#5 動かない時代(現在)

ようやく、アニメーションが必要ない場合もあると気づき、「スライドをめくる」という表現ができるようになった。全くアニメーションのないスライドを作るようになった時代。
正直な話、Adobe illustratorが便利だった。PowerPointで作ろうとすると、必ずアニメーションを追加しなければならない呪いにかかっているので、アニメーション付けたいときだけPowerPointを使うようにしている。

特徴

  • illustratorでpdf出力
  • パスで描かれた図
  • 見やすさ・読みやすさ重視
  • 余白と配置・大きさを意識
  • 色や形に統一感
  • 有料フォントも使用

例1 創造実験 team:Airspace

speakerdeck.com
学校で高専祭向けに作成したやつのスライド。茶色っぽい色で落ち着き感がありつつ、アクティブな雰囲気にした。

例2 デザインの新常識

speakerdeck.com
OITLTに行った時のプレゼン。こちらを参考
黄金比を使ってきれいに見える配置を模索していた。テーマカラー2色を大胆に使っているのが特徴で、ちょっとチャレンジだった。

例3 電気・情報・デザインで最強になれる話

speakerdeck.com
FOLIOというデジタルクリエイターのイベントに参加したときのLT資料。デジタルクリエイター達の前で電気回路の話をかましてきました。これが割とウケて好評でした。
で、今回はあまり僕は動画や3DCGの技術を持っていないので、とりあえず僕のイメージ作りができればと考えてました。

そのためテーマカラーの深緑を用いて、僕のポートフォリオサイトに似たイメージのサブカラーを用いて、斜めにするテクニックも多用しながら構成しました。

#6 ちげっぽいデザイン

やましーっぽいデザインの話題で「あーなるほど、確かにやましーっぽいわ」と納得したので、じゃあ「ちげっぽいデザイン」って何だろうというのを考えた。デザインを本格的に意識するようになってから、友人にも最近の僕っぽいデザインの特徴を見破ってくれたので、ここにメモしておく。

  • 淡い単色を使う
  • フォントに困ったら、たづがね角ゴシック
  • フォントは極太・極細が好き
  • 斜めに配置する by yamasy
  • 静止画だけど動きのある構成 by Cilvia
  • 注目させたいところを次のスライドで拡大する by Cilvia

……他なんかない?

#7 まとめ

とりあえず僕は動くものが好きみたい。改めて振り返ってみて、今やってる動画制作の原点を再確認できた気がする。
初心忘るべからず。