寿司は寒ブリがすき
この記事は「オタクによるオタクのためのオタクラジオ Advent Calendar 2019」15日目のブログです。
話題
お題が「オタク語り」と言うことなんですが、オタク語りするほどオタクやってないんですよね…。フォントの話題も、もう「あ〜ね?(意訳:あぁちげくんフォント好きなん知ってるよ、いつも通りやねぇ?)」で返されそうなので、ネタがない。
新春カンファと沖縄カンファの発表用にネタを準備しないといけないし、クオリティの維持も大変。マイクラのレッドストーン解説でもしようかと思ったけど、ガッツリ語れるほど余裕がない。そもそも3Dゲームの回路の動きを、スクリーンショットやgif画像にして貼り付けるのもめんどくさい。こう言うのは収録って形で動画に撮ってYoutubeにあげる方がわかりやすいし、そっちの方が需要ありそう。
じゃぁ何書く? レゴか?絵か?デザインか?どれも中途半端だし、自慢話みたくなるので気持ち悪い。いくつか案は出たものの、すぐ「いやこれはダメだなぁ」「これも微妙だなぁ」とすぐ消えていく。お前は淀みに浮かぶ泡沫か。
心に移りゆくのはよしなし事ばかりだが、兼好法師のように文才がない為、そこはかとなく書きつくることもままならない。さぁ困ったたまげた。どうするちげくん。
お?
…と、ここで思い出した、今日は僕の誕生日じゃないかと。ブログ投稿日(12月15日)は、ちげ21歳の誕生日なんですよ。もちろん俺らは公開するで。干し芋。送る義務はない。
このブログを書き始めたり、ネタを探っていたりしてたのは12月2日〜4日頃だったので、アドカレ誕生日投稿にしたことをポッカリ忘れていた。ありがとう過去の僕、おかげでネタに困らずに済みそうだ。
話は変わるが、僕の誕生日は祖母の計らいで、"皿のデザインで値段が変わる系"の寿司屋さんに連れて行ってもらうことになっている。最近では寿司が専用のレーンで運ばれてくるようになった(店が改装した)ので、皿のデザインで値段が変わるという概念がなくなったが、値段の相場はイメージしてもらいやすいだろう。100円均一じゃない、ちょっと高めのお寿司屋さんだ。そこへ誕生日のお祝いとして美味しいお寿司を食べにいく。これは毎年祖母が提案する。言うなれば、祖母の年金の若者還元企画である。たらふく食ってやるぞ。
祖母は大の寿司好きなので、実は何かと理由をつけて祖母が寿司食べたいだけなんじゃないか疑惑がある。最近では我が家の中でそれがかなり有力な説となっているが、小学生低学年頃から毎年恒例となっているのが功を奏して(?)、僕も寿司好きになってしまった。寿司好きの英才教育、オババの手の内でゴロニャンである。
血筋
祖母は京都のど真ん中、四条河原町の出身で、お嬢さん育ち。美味しいものはたくさん食べてきただろう。だがお金の使い方はちゃんとそれなりに心得ている。お金持ちは貯まるからお金持ちなんだろうな。
祖父はもういないが、田舎の電気屋さんだった。遥々田舎へ嫁入りしてきた祖母のもとへ、祖母の母が訪れた際、目の前に広がる広い田んぼを見て「京都の北海道や」と形容したらしい。今も田舎で、毎日駅まで30分自転車を漕いで登校している。でかいイオンは5分なのに……
祖父のことはあまり知らないが、身体障害者で、頭が良く、地域のためによく動いていたらしい。福祉関連でいろいろと動いていたらしく、祖父の葬式で、自宅に町長的な人がやってきたのには、当時子供心に「町民の葬式に来やなあかんの大変やな」と驚いたものだ。今思うと普通じゃねぇよなぁと思う。
祖父の時代より前だと思うが、"京都の北海道" にはその昔、大きな池があり、漁業が盛んだった。今では池なんかどこにもなくて広い田畑になっている。だから今の特産品は、お米だとかネギだとか大根だとか。ありがたいことに、近所の方から売り場に出せない規格外品の新鮮な野菜をもらったりする。それがまた美味しいお野菜なんだわ。
でも地元の郷土料理は鮒寿司なんだそうな。漁業してた頃の名残だね。祖母系列の血も祖父系列の血も寿司を求めているということかな。
ε=🍣 ε=🍣 ε=🍣
と言うことで、今回のブログは寿司について。新鮮なネタですよ。へいおまち!
まずは第一声。
寿司は美味しい。
言うまでもないが、寿司とは生の新鮮な魚の切り身と酢飯を合わせた、シンプルかつ究極の食べ物である。
寿司は地方によっても様々で、たくさんの種類があるが、どれも酢が使われている。その昔、京都大阪では押し寿司が一般的であった。ご飯と切り身をお酢で圧縮する。酢が使われたのは殺菌作用があるからである。生の魚をどうにか保存がきくようにと考え出されたんだろう。
江戸前寿司と呼ばれるおなじみの一口サイズの握り寿司はその名の通り、江戸の立ち食い屋台で生まれたファストフード。天才的だ。屋台の店主が生きていたらノーベル平和賞だった。
握り寿司の文化は、それまで使われていなかった魚も徐々に使われるようになるのが面白い話だ。江戸時代はマグロのトロの部分は、脂が多すぎると捨てられていた。でもいつしかそれが美味しいと食べられるようになった。
関西ではなく関東で濃口醤油文化が発展したのは水が関係している。関東では、関東ローム層(火山灰が降り積もってできた地層)の影響で水は若干硬水。だしは取りにくい。関東の醤油は大阪京都(上方)の下り醤油とは異なり、小麦使った香り高い醤油で、江戸前の魚料理に合う醤油だったそうな。江戸で成長した醤油文化があったから江戸前寿司では醤油でマグロをヅケにした。醤油をつけて食べる文化はまだなかったが、ヅケにすることで醤油が魚の臭みを和らげる。トロが捨てられていたのは、脂が醤油をはじいてヅケには向かなかったかららしい。江戸の寿司はヅケが基本だったのかな。
実は醤油にもわさびにも殺菌効果があるのはあまり知られていない。醤油漬けは臭みを和らげるだけじゃなく、保存が効くというメリットもある。ガリも酢漬けにした生姜。もちろん殺菌効果がある。
日本は生食文化だから、魚も焼かずに生で食いたいと言う欲求はとてもわかる。だって生うまいもん。僕は茹で卵より生卵派、八ツ橋より生八ツ橋派だ。ビールもわざわざ"生"という字を付けて"生ビール"と宣伝。日本では"生"はうまいものという認識があるらしい。だがその生食文化は食中毒と隣り合わせである。だから先人は酢・塩・醤油・薬味等、様々な方法で対策してきた。
生ガツオを食べていた土佐の漁師を見て、ときの藩主山内氏は生食を禁止。それでもやっぱり生がいい漁師たちは表面だけ焼いたカツオのたたきを作ってこっそり食べていたんだと。これがカツオのタタキ誕生の物語。さすが生にこだわる日本人。でも当時はやっぱり食中毒多かったんだね。
おうおう、結構オタク語りできている。これ事前知識なしで書いてるんで、下の参考文献はブログ書いた後に正しいか確認するために調べたものです。多分あってるよね。間違いがあったら教えてください。
寿司は寒ブリ
さて12月。
漢字で書くと師走。
魚に師とかいて鰤(ブリ)と読む。今が美味しい魚である。
旬真っ盛りの寒ブリをぜひ今から寿司屋へ行って食べてもらいたい。もういろんな寿司屋さんでオススメの魚になっている。ブリはハマチの成魚であるが、ハマチの美味しさがわかる人には特におすすめ。やっぱりこの時期は脂が乗っていて、滑らかな舌触りでとても美味しい。僕の推しの寿司ネタである。ライブがあれば是非先頭でコールしたい。
コチラは皿の色で値段が変わる系の回転寿司で食べた寒ブリです。
寒ブリです pic.twitter.com/WcLUeYtnEs
— ちげ (@Chige12_) 2019年12月15日
寿司がうまいと有名な富山では「ひみ寒ブリ」と呼ばれる極上の寒ブリがあるらしく、喉から手が出るほど食べたい一品である。
https://gurutabi.gnavi.co.jp/a/a_2803/gurutabi.gnavi.co.jp
Twitterの高専リア垢で、この時期になると毎年恒例でアカウント名を寒ブリに変更し、後輩に寒ブリを激推しする害悪をしているが、今年とある後輩が「8皿中8皿寒ブリ食べましたよ!!寒ブリ先輩ver.ちげさん久々すぎる~~~」と呟いてくれて、はい好きいいよねまじありがとうありがとう!となっていた。やることが完全に親衛隊長である。
ちなみにその子は [ユーザー名]@寒ブリの季節 に名前を変更してくれていた。最近の後輩たちのツイートでは、寒ブリの波が伝搬し「三日連続で寒ブリです」や「寒ブリ食いたさある」等々、徐々に仲間が増えてきてちげ先輩は嬉しい限りです。
食べたことなければ、是非あなたも御賞味あれ。
そしてツイートするのじゃ。簡単に寒ブリを推せるリンクも下に置いておくぞ。
https://shindanmaker.com/758163
美味しいネタ、食べたいネタ
僕が「マジでウメェ」「それ食いてぇ」ってなった寿司ネタを紹介します。
シマアジ
シンプルにうまい。アジときいて、光り物独特の魚臭さを想像されるかもしれないが、光物が苦手な方でも食べられそう。脂も適度にのっていて、どちらかというと、100均寿司で食べるアジよりハマチをイメージされた方が近い。
鯖寿司
ここにきて押し寿司。スーパーでも変えるお寿司ではあるが、完全にピンキリ。鯖寿司の味はサバで決まる。いいサバの鯖寿司はマジでうまい。高いけど。1本3千円くらいからですかね。焼き鯖寿司なるものも存在するが、それはそれでうまい。
マグロ頭肉
これはだいぶん前になるが、お寿司でマグロの頭肉を食べたことがある。文字通り頭の肉だ。解体ショーを見た後に、数量限定だったのをじゃんけんで運良くゲットした。濃い赤色をしていて、トロトロと柔らかく濃厚で、独特の旨味があって美味しかった。機会があればまた食べてみたい。
ノドグロ
北陸の方へ家族と旅行に行った際に、漁港近くのお寿司屋さんで食べた寿司がばりくそに旨かった。そのお寿司屋さんはチェーンではなく、おっちゃん達とおばちゃん達でやってるみたいな感じで、何食べてもうまい。ノドグロの時期だったので、ノドグロは特におすすめ商品だったが、少しついている皮の部分が香ばしく、かつ身には脂がのっていて最高だった。
アカバナ
ハマチの成魚はブリ。だがカンパチの成魚は、幻の高級魚アカバナというやつになる。食べたことはないが、確か養殖成功したみたいな記事みたことあるので、今後一度食べてみたい魚の一つ。絶対美味しいやつや。
高級寿司店の寿司
高級寿司店の寿司食ってみてぇ〜〜〜〜〜
まとめ
ありがとうございました。
参考
- しょう油中における細菌の殺菌 除菌ならびに保存について - J-Stage
- カツオの「タタキ」、由来は? 本場高知は塩で味わう - 日本経済新聞
- 江戸外食文化の定着-1|蕎麦・握り寿司・天ぷら・うなぎ蒲焼き|外食の手段/振売りと屋台|日本食文化の醤油を知る
- http://www.kansai-odashi.com/%E3%81%8A%E3%81%A0%E3%81%97%E3%81%AE%E8%B1%86%E7%9F%A5%E8%AD%98/%E3%81%A0%E3%81%97%E3%81%A8%E6%B0%B4/
- Ò²¨¢µ¢lbg / roIIxobW
- 江戸前寿司と醤油|日本食文化の醤油を知る