鍋はすき焼きがすき

「ちげ」やからチゲ鍋が好きってわけではないんやで

専攻科に進学します

f:id:chige12:20190402181425p:plain
白川の桜。ブログ内容とは特に関係ありません。

奈良高専専攻科に進学します。

ということで、高専に入ってからの色々をつらつらと書いていこうかなとおもいます。

公開するか迷いましたが、やましーもブログでお気持ちを表明していたのを観測したので、ちょうどいい機会でしたね。

高専に入学して

高専に入学できたのは良かったです。やりたいことばかりやってきましたが、やりたいことが精一杯できたのは高専に入ったことが大きい。そもそも高専に入ってなければ親にPCを買ってもらえなかったと思います。

受かったのは電気科でしたが、当時から情報っぽいことに興味はありました。ですが「プログラミングなんて難しそうなもの僕には到底無理だ」と思っていました。実際キーボードは指を見ながら一個ずつ押してましたし、PCの基本操作を知ってるくらいでした。Ctrl+C, Ctrl+V でコピペできるのを知ったの中学3年生の時ですしね。

自分のPCを持ってからはマイクラやったりパワポ芸やったりしてましたが、マイクラ実況をしてみたくて AviUtl*1 をインストールしました。僕の映像の原点です。1年生の最後で環境問題を扱うニュース番組を作るみたいな授業があり、実際に映像製作もしたんですが、その時は先生に助っ人としてかなり重宝されました。

途中から、映像やるよりモーショングラフィックスかっこいいじゃん!となってPVとかMVを作る練習をしてました。モーショングラフィックスは初心者のハードルが高いのですが、ゲーム実況系のHow toが結構しっかりしていて、そこから横入りしたので比較的難しくなかったですし、導入はスムーズでした。

3年生で全て変わった

3年生では広報委員会長、げんしけん(現代視聴覚文化研究会)*2会長をやってました。広報委員では運営のやり方を変えたり試行錯誤して、先生に褒められたりしてました。マルチタスクに耐性がついたのも3年生でした。水泳部でも大会があったりとか、バンドメンバーが外部の大学受験で高専やめてバンド解散とか、思い返すと結構出てきます。高専祭のポスターとパンフレットのデザインもやってましたね。忙しい人としてなぜか名前が広まってました。

一番でかいのはモノコトイノベーションですね。ざっくりいうと中学生・高校生対象のデザインの大会で、デザイン思考などについて学べました。夏に3日間アイデアソン的なのをして、そこで上位のチームが決勝に残ります。決勝は11月はじめ、全国決勝が翌年の4月はじめです。企業に協賛をいただいて実際に動くものを作り、実験して改良するところまでやりました。発表もチームメンバーとかなり練習したのを覚えています。全国決勝では4位でした。

モノコトを経てから自分から積極的に何かをしていこうとする心構えができた気がします。

今考えるとこんなによくやってたと思います。

映像も少しずつわかってきた頃で、簡単なモーションはパパッと作れるようになっていました。そこでそろそろ AviUtl から AfterEffect に乗り換える準備をしなくちゃいけないと思い、AfterEffectについて調べ出したのはこの頃です。

そしてどうやら AfterEffect は JavaScript というもので、スクリプトが書けて、自由に動かせるらしい、というのを知ります。そこで調べていたんですが、コンソールも開いたことのない情弱がネット記事のカタカナ語溢れる文章を理解できるわけがありません。C言語は授業で少しだけ触ったことがあったので、JavaScriptはどうやってコンパイルするのかを調べたりしていました。

挫折しかけたので、プログラムガリガリ書ける古月に聞いてみると、「Javascriptを学ぶならHTMLからがいいんじゃない」と勧めてくれました。これが僕のWebとの出会いです。ありがてぇ。

1年生からげんしけんに入っていて、そこで古月とは知り合いでした。

僕がHTMLを始めるってことで kosen14s の話が出て、僕もはいることになりました。そこでやましーに会い、ドットインストールのURLを含め、色々と教えてもらった感じです。

HTMLを始めたのが3年生の12月くらいです。実はその辺くらいから画塾に通い始めていました。デッサン教室ですね。

映像とかデザインとか好きなことは色々あったので美大に進学するのもアリだと考えてました。そのために画塾に行って、デッサンの基礎は学びました。色彩についてもそこで学んだりしました。

単純に自分の進路が見えなかったんですよね。3年生の後半でプログラミングを始めたところで、5年生までは学科固定で電気工学を学ぶし、今まで習ってきた電気を捨てるにもいかず、にわか知識で情報系の企業に就職できるわけでもない。でも情報系の学科に進学しても、自分のやりたいことができそうになかったんです。情報系でやっていく自信は全くありませんでした。

Web楽しいじゃ〜ん

独学したり友人に教えてもらいながら、HTML・CSSがわかってくると自分でサイトを作りたくなるもんです。 4年生の春ごろにGithub pagesで自分のポートフォリオサイトが完成します。

よりリッチなサイトも作りたかったのでCSSの勉強会に参加したり、Web製作会社にアルバイトしに行ってVue.jsを学んだり、インターンに応募したりしてました。IT系企業4つくらい受けましたがインターンは全落ちして、学校から単位ももらえなかった時は自分が電気科であったことを恨みましたが、情報科だったからといってプログラミングがバリバリできるようになっていたわけではなさそうだということを知ったので、「なんか難しそうだから無理だ」と諦めていた幼い自分に反省するしかないですね。

人に聞ける環境があったのはすごく良かったです。「つまづいた時に絶対に自分一人でどうにかしなくちゃいけない」っていう恐怖からは解放されます。

高専カンファとの出会い

高専カンファは現在の僕にかなり影響を与えました。高専生でこういう繋がりがあるんだ、っていうのはとても高専生のアイデンティティを感じたし、高専生で良かったと思えるポイントでもあります。

特に初めて高専カンファの運営をした「高専カンファレンス えぶりわん in大阪」では、プログラミング言語かるたが生まれたし、そこでデザインについて発表したスライドを焼き直したブログ記事がめっちゃバズったりしました。

東京カンファ2018では、jig.jpのインターンのお誘いを受けました。それから面接を通して3週間アプリ開発をしました。5年生の夏になってやっとこれが初インターンです。そこでNuxt.jsを初めてさわったり、自分が情報系でやっていくことに少し自信が持てたりしました。

高専カンファでどれだけ自分が閉鎖空間にいたのかわかったし、他の高専がどんな感じなのかとか、どんな人たちがいるのかとかが知れたのは大きかったです。こうなってくると高専だけじゃなくて、もっと外の人との交流とかも積極的にできるようになりました。

好きなことで少しだけお金がもらえた

4年生の12月頃だったか、映像製作の依頼が知り合いからありました。それからちょくちょく依頼を頂いてて、お小遣いの足しにしています。最近ではWebサイトのコーディングでもお金をもらいました。

デザインとか映像は完全に趣味でやっていて、まさか本当にお金をもらえるとは思いませんでした。Mac book pro を買ったのでちゃんとAfter Effectを学ぼうかなと思います。

なんだかんだで高専が好き

いろんな外部の高専の事情や雰囲気を知ったことで、奈良高専の問題点や特徴が見えてきてました。その問題点を指摘したり、それを改善するような行動の一つとして、TalkCafeがありました。

奈良高専で上下左右の枠を取っ払った自由な交流が生まれるように、企画書とかも作って「奈良高専TalkCafe」という交流会を実施しました。いろんな働きかけで、学生会に新しいシステムが作られたりしましたし、少しずつでも変化が起きてくれたら嬉しいなと思います。

これは自分のためでもありますが、どちらかというと高専のため、後輩のためにやってるところがあります。低学年から外部のいろんな情報が共有できて、自分のやりたいことを見つけて、強い先輩から教えてもらえたりしてそれに没頭できる環境ができたら嬉しいじゃないですか。

僕が1・2年生の時に知りたかった情報や、欲しかったものが今後の1・2年生に伝わればいいなと思います。

進路について

3年の頃は進路について悩んでいて、自分がやりたいことで本当にやっていけるか不安でした。今でも少し不安ではありますが、情報系でやっていきたいなというところは変わりません。

進学先を専攻科に決めたのは、とりあえず自由な時間を確保したかったからです。専攻科であれば環境が変わらないので、時間の管理がやりやすいと考えました。自分で自分のやりたいことを独学して、将来やりたいことを具体的に明確化させて、何かと学びに有利な学生の権力を保持するには専攻科がぴったりでした。

専攻科では、担当の先生の専門であるヒューマンインターフェースをWebに絡めて何か研究したいなと考えてます。ただ、一応電気系のコースなので、情報分野でがっつり研究できる環境ではありません。なのでどうなるかはわかりませんが、研究が楽しかったり、さらにやりたい研究が見つかれば、専攻科卒業後の進路に情報系の研究をしに大学院編入もアリかなと考えています。近年注目のディープラーニングとか機械学習とかに触れておきたいなという気持ちもありますし。

「やることが遅すぎる、何もしてない、死んでしまう」と感情が負に傾くこともありますが、適度にマイクラやりつつ、のんびりでもいいから一歩ずつ進んでいけたらな、と思います。これを節目の決意表明とさせていただきます。

kosen14s のメンバー含め、友人・先輩・先生等、関わっていただいた方々にはとても感謝してます。ありがとうございます。

これからもどうぞよろしく!

*1:フリーの映像編集ソフト。Windowsでしか動かない。

*2:創作活動をするサークル。小説書いたりイラスト書いたり曲作ったりゲーム作ったりする。