鍋はすき焼きがすき

ちげだからってチゲ鍋が好きなわけじゃないんやで

奈良高専生が明石高専祭を偵察してきた

要約:奈良高専(偏差値67)が勝てない明石高専(偏差値68)の高専祭はどんなものだろうと興味を持ったので、奈良高専の専攻科生が明石高専高専祭に遊びに行く話です。

はじめに

 明石高専生、優秀だよね。いろんなことやってるし、建築系学科あるからデザインはできるし、情報系は強いし、全国高専の中でも偏差値は高いし。奈良高専生から見て、明石高専に勝てるところが全然ない。奈良高専には生協があることくらいしかない。

 そこで、明石高専高専祭のホームページを見てみた。やはりレベルの高い匂いがプンプンする。力の入れ具合の差を感じたので、これは実際に行ってひと目見ておかなくては。明石高専の知り合いも多いので偵察がてら行ってみることにした。

 したがって、このブログで取り上げるのは、僕が目新しく感じたことや、奈良高専高専祭との違いを中心にお話しする。なので奈良高専生はぜひ目ん玉見開いてよく読んで欲しい。もちろん奈良高専高専祭にもいいところはあるし「明石高専祭のようにしたほうがいい!」とは一概には言えないが、参考にできるところも多い。いいところは真似していこう。

 というわけで、明石高専祭の参加記録を書いていくぞ!

1日目だけ参加したぞ!

1. 立地が強い

 まず、明石高専がどこにあるかご存知だろうか? JR魚住駅から徒歩5分の場所にある。もう一度言う駅から徒歩5分の場所だ。その時点で奈良高専は負けてる。徒歩圏内にカラオケもある。完全敗北である。

 当日は10:00から開始だったので、それに合わせていきました。

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明石高専入り口。入ってすぐのテントでパンフがもらえる。

2. パンフが豪華

 入り口でパンフレットをいただきましたが、ホッチキスで中綴じ冊子になっていて、なんと30ページオールカラー。
 デザインも綺麗にまとまっており、これを見れば全部わかるという感じ。

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パンフの表紙

 また、パンフにはビラが2枚挟まっていて、一つはゲストとして呼ばれていたアイドルグループのビラ。もう一つは「NITAC MUSIC FEST 2019」のビラ。これは体育館で行われる、軽音部のバンドや合唱団の予定がまとまっていました。

3. 模擬店の数が多く、レベルが高い。

 模擬店のことを、明石高専ではバザーというらしい。奈良高専が18店舗なのに対し、明石高専は21店舗出店していて、全体的に食べ物のレベルが高い。量も結構あるので、1日で全部回ろうと思ったらきついかも。これは2日目もいきたくなる。

属性 商品 感想
ライミング わたあめ 色が変えられて、とても子供受けしてた。
留学生 中東諸国のトロコ料理, 韓国料理 すいません訪れられなかった。
空手道部 小籠包 4個入り。美味しかった!
吹奏楽 豚汁 すいません訪れられなかった。
陸上競技部 うどん, 飲み物 ぶっかけじゃない。200円でネギもお揚げも入ってる。完全敗北。
ハンドボール チヂミ すいません訪れられなかった。客引きの熱気が凄かった。
剣道部 焼肉 焼きおにぎり 高専祭で焼肉食えると思う?思わんやろ???
バトミントン部 ポテト すいません訪れられなかった。コンソメと塩味。
硬式テニス部 チュロス, 飲み物 いろんな種類があって美味しかった。同時に飲み物も提供していた。
卓球部 たこ焼き すいません訪れられなかった。
水泳部 ベビーカステラ, チキンタルタサンド すいません訪れられなかった。
ソフトテニス フランクフルト 「いきなりフランク」のネーミングセンス大好き
男子バスケットボール部 焼きそば すいません訪れられなかった。塩焼きそばもあるとな。
女子バスケットボール部 ホットドッグ マスタードはセルフサービスだった。アルミホイルで包まれていた。美味しい。
潮寮 焼き鳥 ちゃんと焼き鳥。焼き鳥焼くやつで焼いてた。美味しかった。
ロボット工学研究部 餃子 3人がフライパンで餃子を焼き、一人が受付してた。美味しかった。
フットサル同好会 飲み物 一杯50円
サッカー部 たこせん 全部で6種類。子供にも人気。
野球部 唐揚げ 串に3・4個刺してあるタイプ。美味しい。
男子バレーボール りんご飴, ワッフル すいません訪れられなかった。ちゃんとりんご飴。
茶道部 抹茶, 抹茶ラテ, 茶菓子 セットプランが4種類あって、苦いのが苦手な子供にも配慮してる感じが良かった。

 店舗の数だけじゃなく、1店舗1商品じゃないことにまず驚いた。 4人くらいで回してるところもあれば、10人くらいで回してるところもあった。

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左:うどん 真ん中:小籠包 右:焼き鳥

 うどんには二枚のお揚げと刻みネギが入ってる。奈良高専では、扱う食品について厳しい決まりがあり、野菜系には手を出せない現状があるため、ネギが入っていたのはとても驚いた。しかも奈良高専水泳部が、天かすと海苔をのせたぶっかけうどんが250円のところ、明石高専では200円で提供されていた。どうやってやりくりしているのか、担当者を引っ張り出して聞き出したい。
 あと焼き鳥がちゃんと焼かれてて驚きました(そりゃそうだけど)。

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左:たこせん 真ん中:チキンタルタサンド 右:いきなりフランクのネーミング好き

 チキンタルタサンドは、Co+work といわれる明石高専特有の授業で生まれたものらしい。Co+workとは、2~4年生までの全学科ごちゃ混ぜグループで1年間何らかのプロジェクトを行うというもの。昨年は駅近くのパン屋さんとコラボして明石高専特有のパンを作ってもらって販売したり、学生が自由に使っていい学習室を提案したり、学生がいらない教科書や参考書を置いておけて、誰でも取っていいよという本棚が設置されたりしているらしい。チキンタルタサンドは大人気でかなり列ができていた。

 奈良高専茶道部は、和室で抹茶と茶菓子をいただくんですが、選ぶ項目はない。明石高専ではセットか単品かを選べ、セットであれば、上菓子か京菓子か、抹茶か抹茶ラテかをそれぞれ選べる。小さい子は苦い抹茶が苦手な子も多いと思うので、とてもいいと思う。番号札を買って、空いている椅子に座るシステムなので、回転も速い。たくさんの人が訪れていたため、そのようになったんだと思う。

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茶道部の「お茶目亭」

4. 展示が各学科で、学年別に行われている

 明石高専は、機械、電気情報、都市システム、建築の4学科。それぞれの学科の1~3年生は各教室で展示を行っていた。4, 5年生は共同で各学科の学科展示を担当。奈良高専では考えられない全クラス展示。もちろん文化系クラブ、同好会などもガッツリ展示ブースが用意されていた。

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全クラス 充実の展示

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部・同好会・その他の展示も

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左:砂場で地形マッピング 右:突如現れた巨大ダム

 砂場マッピングは佐賀の企業と協力して構築。天井についてあるプロジェクターのレンズの前に鏡を斜めに置いて、下向きに映像を照射。Kinectとかそういう系(だと思う)の距離センサっぽいものが別でプロジェクターの横らへんについていて砂場の地形をリアルタイムで映像に反映。
 小学生達には大人気。でかい山作っては壊し、作っては壊ししていた。とある小学生は山の頂上に必死に穴を開けていて、その子にはスルーされたが「カルデラじゃん。お目が高いネェ!」と言って勝手にテンション上がっていた。
 ダムにはちゃんと水が流れていて、循環しているっぽかった。普通の教室なのにほんとよくやるよ。

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左:ボーリングゲーム 右:アートミュージアムの黒板アート!

 手作りと思われるボーリングゲームや、射的もあった。射的は銃も的も自作っぽい感じで、的に関しては、小さな倒れる的がいくつか乗ったターンテーブルをモーターでクルクル回すという凝ったもの。力の入り具合が違う。

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左:光の窓に見事な切り絵 右:玉入れゲーム(?)

 奈良高専では窓や壁への装飾は禁止されているが、明石高専はお構いなし。窓には綺麗な切り絵がいくつかあり、綺麗だったので写真撮影。そして右側の写真は何やら大きなセットがあり、小学生達がボールを投げて遊んでいました。

5. 装飾がガチ

 さっき紹介した黒板アートや、切り絵の装飾なんてほんの一部で、これがフェスティバルかと思い知らされるような凝った装飾がたくさん。奈良高専は装飾ほとんどないのでめっちゃ驚いた。

 こちらは建物内中央の1Fから3Fに伸びる階段。常設ではなく高専祭用に貼ったとのこと。写真には撮ってないが他にもあった。

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1Fから3Fに伸びる階段に絵

 窓や壁だけでなく、廊下の天井には折り紙がぶら下がり、廊下の床には花柄に切った色画用紙がテープでしっかり固定。これだけの折り紙を折るのも、これだけの数を花柄に切るのもめちゃくちゃ大変だろう。

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左:ずっと向こうまで折り紙 右:ずっと向こうまで花柄

 どうやら神戸高専からも偵察班が来ていたみたいで、細かいところまで行き届いた装飾に驚いているご様子。

 高専内の各箇所にスタンプラリーコーナーが散りばめられていて、いろんなところを回りながら楽しめるようになっている。しかも、全て見つけてスタンプを押すと絵が完成するという、とても凝ったものになっている。消しゴムハンコで手作りらしい。

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Twitter @itha_2ca さんより

 僕も全部集めたぞ!(僕のは位置合わせが下手くそで、ズレまくったので公開しませんw)

6. ステージが2個ある

 体育館内ステージと野外ステージがそれぞれあって、それぞれ独立してプログラムが組まれている。体育館内は主に軽音楽部のバンド演奏が行われていて、野外ステージでは2組のアイドルがゲストとして呼ばれていたり、アカペラが披露されたり、全員参加の抽選会などが開かれていた。
 この辺は驚きの連続なので、ちゃんと読むように。

 まずは体育館内ステージの話から。まぁステージが2個あるだけでもビビるくらいの驚きだが、放送部がないにもかかわらず、音響がとてもしっかりしているのに驚いた。体育館の最前列付近で聞いていたが、全然うるさくない。

 奈良高専では体育館内で軽音部がステージをすると、反響でうるさくて雑音化してしまい、歌が小さくて全然聞こえないとかで、せっかくの演奏が台無しになってしまうこともしばしば。(演奏している本人達は気付いていなかったりする)
 放送部員が調整しているのだが、軽音部のアンプ側で音を上げているため、放送部側で調整できないという問題もあるらしい。部活間で情報交換ができてないのもあるだろうし、軽音部内でも情報交換が適切に行われているか怪しいところがある。また、観客も軽音楽部員や高専生がほとんどで、高専生のための演奏になってしまっているところがある気がする。

 その点明石高専の体育館ステージは、ちゃんと音がバランス良く聞こえてきていて、見にきてくれているお客さんに対して対応している感じがとても好印象だった。しかも照明がカラフルで、色が変わったりライトがチカチカしたりと、めちゃくちゃかっこいい。
 後ろの「ANCT MUSIC FEST」の横断幕は毎年使い回しらしいが、使い回せるデザインだからこそできることだし、普通にめちゃくちゃかっこいい。

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左:緑,ピンク,青といろんな色に変わる 右:ライトがピカ〜〜!!

 パンフレットに挟まっていたビラもしっかり作り込まれているし、バンド投票というものも行われていて、上位2バンドは再度、後夜祭に出るようだ。

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NITAC MUSIC FEST 2019 のビラ(表裏)

 続いて野外ステージの話だが、こちらもまたすごい。
 まず2組のアイドルが登場。「 YENA☆ (イエナ) 」は明石ケーブルテレビがプロデュースする明石発のご当地アイドルグループ。明石高専とは色々関わりがあるらしい。「 BOYS AND MEN 研究生 」は東海エリアを中心に全国に向けて活躍中の男性ユニット「BOYS AND MEN」の弟分グループとして活動中のグループ。2020年2月11日に単独公演が決定してるとか。こちらは撮影禁止でした。

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2組のアイドルが明石高専でパフォーマンス

 一般の方も多く来ておられるので、たくさんの人ですごい賑わいだった。合いの手を入れるオタク達を生で見れました。

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すごい賑わい!

 もちろん、それだけじゃなくて、ハモネプみたいな感じで明石高専生のグループがアカペラを披露したり、弾き語りをやったりしていました。

7. 抽選会が誰でも参加できる

 午後の野外ステージ特大イベントといえば毎年恒例大抽選会。なんと一般の来場者でも参加できる。12:30から本部に行くと、抽選番号入りのリストバンドをつけてもらえる。

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抽選番号入りのリストバンド。しっかりデザインされている。

 景品も結構豪華で、令和版人生ゲームとか、じぶんまくらの商品券とか、例のIKEAのサメとか、Echo Dot(スマートスピーカー)とか、ネスカフェバリスタ(ボタンポチッとしたらコーヒー出るやつ)とか色々。

 そしてなんと、後夜祭(明石高専生とOBだけが参加できる)でも、学生ONLYの抽選会が別にあるらしい。さてそんな金はどこから出ているのか?

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中夜祭・後夜祭、気になりますね…

8. 地域企業、地元商店がスポンサーについている

 地域創生とか言ってんだから奈良高専もこれやっていこ!これこそ地域との繋がりと言っていいでしょ。たくさんの企業がスポンサーとして明石高専祭を応援している。駅から高専へ向かう道にも何枚か明石高専祭のポスターを見かけたので、提携しているお店かもしれない。

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パンフレットのスポンサー(一部)

 スポンサーだけでなく、模擬店と協力している地域のお店もあるし、地域の手芸コミュニティの展示スペースとか、3つ4つほどの障害福祉サービスセンターの販売ブース等も高専内に用意されていて、とても地元と密着した高専なんだなという印象をすごい受けた。

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地域コミュニティの手芸品展示。レベルが高〜〜〜い!!

その他個人的な驚き

 僕は現代視覚文化研究会現視研)に入ってて、明石高専にも似たような部活(視メ研)があった。そこでもメンバーが書いた絵や小説を会誌にまとめて配布していたんだけど、ちゃんと印刷所に頼んで作られた綺麗な無線綴じの冊子でこれまたびっくり。表紙・裏表紙がツルツルのカラー印刷。奈良高専現視研では部費を集めたなけなしの金で作っているので、学校にある輪転機を借りて手作りした中綴じ冊子。やっぱりレベルが違う。

 パンフのデザインも全て学生が作ったってことを聞いていたけど、有料フォントが使われてて驚いた。奈良高専は細かくデザインがどうこう言えるステージにも立てていない(辛辣すぎた)。明石は建築学科があるので、デザインに精通してる人も多いんだろう。

高専祭その後

 明石高専を出た後は三ノ宮へいき、仲間とガストでワイワイ夕食を食べた。仲間ってのは奈良高専のやつらと、舞鶴高専のやつと、香川高専のやつ。その後、明石高専のやつも揃ってカラオケへ行ってまたワイワイした。楽しかった。

まとめ

 明石高専高専祭へ偵察任務を行なってきたわけですが、奈良高専生諸君はどうでしたか? 本科を卒業して高専祭にもあまり関われなくなったけど、これが専攻科生として僕ができることかなと思ってブログを書いてきました。

 奈良高専生に限った話では無いと思うけど、「多分無理だろう」とか「面倒だろう」とかでアイデアを形にしないのはもったいない。高専祭の準備時間が少なく、無理だろうとか面倒だろうって学生に思わせてしまう学校の環境も一つの要因としてあるかもしれないけども、声を上げるだけでだいぶ違うし、学生会や高実に意見言うだけで意外と簡単に実行されたりする。先生達は学生の"自主的な意見"を待っているのだから、いい案は必ずいい方向へ傾くぞ!

 このブログをきっかけに、奈良高専生が大学や他高専の学園祭に参加して知見を持ち帰り、"例年通りの奈良高専祭" にひと風吹かせてくれたら、TalkCafeとかで色々動いてきた身としては、嬉しいなと思います。

「他の高専と比べても、奈良高専祭すごいじゃん。やっぱ違うな!」ってなったらいいな。

P.S. 追記

 明石がすごいって話ばかりしてますが、奈良が悪いって言いたいんじゃないんです。そりゃ奈良もめっちゃ頑張ってるし、良い高専祭の一例になってると思います。少ない予算の中で、高専祭実行委員は運営未経験だったりする後輩でも先輩に詳しく教えてもらったりしてシステマティックに動けているし、後夜祭の盛り上がりもすごいと思います。

ただ、今回のブログの趣旨はもっと他のところ行って、客観的に奈良を見て欲しいという話です。

奈良高専しか見ずに「奈良高専祭は今のままで十分いい」って言うんじゃなくて、ちゃんと他と比べていいところだったり、見えてなかった新しい概念だったり、至らないところだったりを見つけられてどんどん変えていける奈良高専祭になったらいいなという僕の願いからです。

はい。気をつけます。